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2024.02.19
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【商社トップインタビュー】三菱商事ファッション 社長 村田茂氏 収益の多様化を目指す
繊研新聞 2024年2月16日付
村田茂氏
〝物〟の領域だけにとどまらない、収益の多様化が必要だ。従来型のOEM(相手先ブランドによる生産)による製品供給型のビジネスだけでなく、物流や企画開発、経営コンサルティングなども含む取引先の課題や悩みを解決する多様なサービスを提供することで、当社の役割を発揮する。
我々は物作りのサプライチェーンに対する知見を長年にわたって蓄積しており、それを生かした機能を発揮していく事に変わりはない。
日本市場には、今後大きく成長する潜在能力を持った企業が数多くある。当社が繊維ファッション業界特化型のコンサルティングサービスを提供することで存在感を発揮すると同時に、アパレル分野にとどまらない幅広い領域で活躍できると確信している。
デジタルを活用した取り組みとしては、自社のBtoC(企業対消費者取引)セミオーダーブランド「THE ME」(ザ・ミー)によって蓄積された独自のノウハウや人材育成の成果を、取引先の課題解決などの新領域に向けて役立てていく。また、同社のトータルソリューション本部ではアパレルの商品開発・企画工程に関連する業務の効率化を図るSaaSサービス「Fuku296」(ふくつくろう)をローンチした。アパレル企画の立案とデータ蓄積をブランド単位で一元化できるもの。メールやチャットなどに分散するコミュニケーションを統一し、スケジュールやタスク管理も共有化するものだ。多角的なサービス提供で独自性を出していく。
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