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2021.02.19

MEDIA

三菱商事ファッションの秋冬アパレル総合展 3D・CGで変わる見せ方 オンラインで動画も

繊研新聞 2021年2月19日付

3D・CGでウェアを360度回転して見ることができるショートムービー

 三菱商事ファッションはOEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)向けの21~22年秋冬アパレル総合展で、3D・CGや動画を活用したデジタルツールによるオンラインでの提案を強化した。アパレルをはじめとするファッション製品の提案手法の幅を広げた。(北川民夫)

 同秋冬展の全体テーマは「ウェア・シフト」。環境配慮などのエシカル(倫理的な)素材の提案を軸に、多様なニューノーマルシーンを想定した製品や素材、企画デザインなどを訴求した。

 「エシカルファブリック」のカテゴリーでは、チェック柄のリサイクルコットン生地を使用したCPOコートを提案。襟付きで長袖、胸にフラップポケットを配したデザインを3D・CGで表現。前身頃や後ろ身頃を360度回転して見ることができ、シルエットや素材の質感まで分かる画像となっている。

 「ワークシフトウェア」のカテゴリーは、オフィスでのドレスコード廃止やリモートワークなど、多様な働き方に対応する製品を提案。撥水(はっすい)と抗菌・防水性のあるポリエステルの表地使いで中わたを入れたメンズジャケットや、ポリエステル・スパンデックス複合に撥水・難燃加工を施したレディス向けノーカラーダブルジャケットなどを揃える。いずれもテキスタイルの質感や撥水性を表現した動画をオンラインで見ることができる。

 コロナ下で〝部屋着以上、スポーツウェア以下〟のファッションアイテムの需要に向けた「アクティブ&2マイル」の商材も揃える。シルク調ポリエステルサテンのブラウスやスカートのセットアップ、メンズ向けには中わた入りステッチレス・シャツブルゾンやストレッチ別珍ブルゾンなどを繊細な画像でリアルに訴求する。

 このほか、オンライン上で3Dモデリングしたウェアを着たアバターがコレクションショーのように歩く動画や、アパレルCGのコーディネートアイテムとしても活用可能なバッグの3D・CGも配信した。

 同社は「より具体的に製品をイメージすることが出来る」とする。このほか、SNSやEC用画像で使用できる3D・CGは、アパレル製品を360度回転して見ることができるショートムービーで紹介。ビジネス、スポーツ、ホームウェアのシーン別に、各アイテムを提案する。

 同社は3D・CGデジタルスキームを進化させて、デジタルコンテンツによる業務フローを構築。企画開発では3Dモデリングによるデジタルサンプルチェックやフィッティングマップでのパターン検証を行う。オンライン展示会ではCGで展示会サンプルを制作。プラットフォーム上でデジタル展示会を開催する。

 販売でもCGを活用し、ECに掲載して先行受注を取る。このCGはSNS用宣伝ツールとしても活用できる。

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